ドバイではコロナ対策として展示会場を臨時の病院に!

ドバイを含むUAE(アラブ首長国連邦)では、検査体制を充実させてコロナウイルスの感染者の早期の発見に努めています。軽症でも感染が確認された場合は、隔離などが必要ですし、どこに滞在するかは大きな問題です。

日本でも感染者が軽症の場合の受け入れ先や、病院のベット数の不足などが問題になっていますが、それはドバイでも同じです。

政府の方針で完全な休業が求められているドバイでは、使われていない大きな展示会場を病院として使用することを決め、使われない状態になっている5つ星ホテルを人々の隔離場所に使用することになりました。

展示会場を病院へ!

ドバイのワールドトレードセンターと呼ばれる展示会などが行われる会場を、コロナウイルスの感染患者を受け入れる病院にすると発表がありました。ここでのベッド数は3000床であり、準備をすすめているそうです。

すでに4000床〜5000床のベッド数は準備ができているそうですが、さらなる感染者拡大に対し、どのような対応でも可能な状態にしているとの事です。

UAEは北海道と同じ位の面積である83,600km2に神奈川県民と同じ位の人口である9,540,000人が住んでいます。
ちなみに、ドバイは徳島県と同じ位の面積(4,114km2)に、静岡県民より少し少ない位の3,300,000人が住んでいます。

人口は違いますが、対応する準備も決めてから実行に移す速度も、びっくりするくらい日本とは違います。

商業的な展示会場ですので、都市の真ん中にあります。東京ビッグサイトより広い会場です。

その会場を病院に変えてしまうということは 「なるほど!」と思える発想です。
看護師さんを含めて、医療従事者の数は極端に増やせるわけではないと思います。今は外国から医療従事者を連れてくる事はできません。
人的リソースに限りがある分、まずはベッドを確保するという策にでるのは、すごいと思いました。

ワールドトレードセンターはこんな所

都市の中心部にあり、ドバイの日本領事館などが入っている横に展示会場用のスペースがあります。

大きな展示会はほとんどここで開かれます。主に10月から4月までの気候の良い時にはひっきりなしに展示会が開かれているドバイ。

ワールドトレードセンターは、ある意味変幻自在にレイアウトを変えることができるのです。展示会から、大きなコンファレンス、コンサートまで開かれます。

でも、まさかドバイは展示会場を病院にするとは思いませんでした。

でも、他の患者さんとの接点をできるだけ少なくするためにも、このような施設を日本でも病院などに変える必要性は今後でてくると思います。

 

ワールドトレードセンターの場所

ダウンタウンの旧市街をつなぐ場所に位置します。ほぼドバイの街の中心部にあるため、車のない医療従事者もバスなどで通いやすい場所にあるといえます。

ドバイメトロもすぐ近くを走っていて、駅もあります。(これを書いている4月16日現在はメトロは完全に運転を停止中ですが…)

まとめ

対策をしっかりとっているドバイ、反発ももちろんあるでしょうが、人の命を一番に考えている事がわかります。

万全の体制でコロナウイルスという敵と戦っているのですね。

ドバイにもたくさんホテルなどがありますが、ホテルよりも展示会場をホテルにするという発想が、すごいと思います。

 

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